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エコクリーン初!長期防食、長期耐候にて
ランニングコストの低減可能な一貫塗装システム
DeCK とは?
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「DeCK」は、鋼構造物の塗替え塗装に関する技術です。
専用のエポキシ樹脂プライマーにより発錆リスクである赤錆を黒錆に転換し防食することができ、さらに超厚膜形のふっ素樹脂塗料を塗り重ねることで、長期耐候性も期待できる為、ライフサイクルコストの縮減が可能です。
「DeCK」とは(Defence,eco,Coating,Koho)の頭文字から取った商品名です。
DeCK の特徴
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1.黒錆転換
赤錆を除去した後、腐蝕している箇所に塗布することで、化学変化を起こさせ、酸化膜を鉄の表面に強制的に作り出します。いったん黒錆ができれば、酸素や水から母材となる鉄そのものを守ってくれるので、防錆の効果を発揮することになります。
2.長期防食
長期間金属が腐食するのを防止するので、次回の塗り替えまでの期間が長くなります。
3.長期耐候性
超厚膜形のフッ素樹脂を採用しているため、長期の耐候性が期待でき、コスト削減にもなります。
・断面図
従来比較と作業内容
・新システムDeCK
・従来工法(Rc-Ⅲ)
素地調整程度と作業内容
素地調整程度は下記鋼道路橋防食便覧Ⅱ‐138に準じて設計・施工を行うこと。
※1:さびが発生している場合
※2:さびがなく、割れ、はがれ、膨れ等の塗膜異常がある場合
施工フローチャート
・塗装仕様
※ブラスト面、耐候性鋼材や支承部等凸凹が大きい箇所へは0.25kg/㎡
・施工フローチャート
1. 付着塩分測定
50㎎/㎡未満を確認 ※50㎎/㎡以上あれば高圧水洗による塩分除去
2. 準備工・養生
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3. 素地調整程度3種以上
(塗膜剥離剤施工の場合は2種以上)
4. 脱脂洗浄工
DeCK脱脂洗浄剤 0.05kg/㎡
5. 塗装下地
DeCKプライマー 0.15kg/㎡(ブラスト面、耐候性鋼材や支承部等凸凹が大きい箇所へは0.25kg/㎡)
6. 下塗り工
DeCK下塗り 刷毛・ローラー(0.2kg/㎡)スプレー(0.24kg/㎡)
7. 上塗り工
DeCK上塗り 刷毛・ローラー(0.18kg/㎡)スプレー(0.23kg/㎡)
8. 片付け
⇒完了
塗装工程と日数
製品仕様・性能一覧
DeCKの製品仕様及び性能をご紹介いたします。全て標準仕様での表記となります。
DeCK脱脂洗浄剤
素地調整で生じた塗膜カスや、塗膜の付着を阻害する排気ガスや油分等の汚れを除去する。
混合比
原液のみ
使用方法
刷毛・ローラーで塗ることもできますが、必ず清浄なウエスで拭きあげ作業を行うこと。
塗布量
0.05kg/㎡
容量
15kg缶・3kg缶
DeCKプライマー
タンニン酸等のキレート剤を配合した特殊プライマーで、錆に浸透することで赤錆から黒錆へ転換させ、不動態膜を形成する効果がある。
混合比
主剤:硬化剤=4:1(希釈なし)
使用方法
刷毛・ローラーのみ
塗布量
0.15kg/㎡(耐候性鋼材・支承部・ブラスト面:0.25kg/㎡
容量
15kgセット・5kgセット
DeCK下塗り
DeCKプライマーとDeCK上塗りを繋ぎ合わせる特殊変形エポキシ樹脂下塗塗料。また、耐食性や耐水性もよく、錆転換を阻害する空気や水等の因子を遮断する。
混合比
主剤:硬化剤=9:1
使用方法
刷毛・ローラー・エアレス塗装
塗布量
刷毛・ローラー(0.2kg/㎡)、エアレス塗装(0.24kg/㎡)
容量
18kgセット・5kgセット
DeCK上塗り
従来の30㎛の中塗り(エポキシ樹脂・ウレタン樹脂)と25㎛の上塗り(ふっ素樹脂)の仕様よりも耐候性が優れている55㎛の超厚膜形ふっ素樹脂上塗塗装。
混合比
主剤:硬化剤=9:1
使用方法
刷毛・ローラー・エアレス塗装
塗布量
刷毛・ローラー(0.18kg/㎡)、エアレス塗装(0.23kg/㎡)
容量
16kgセット・4kgセット
DeCK専用シンナー(下塗り・上塗り用)
使用方法
下塗り・上塗りへの希釈剤
容量
16ℓ
安全上の注意点
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引火性があるため、熱源や火花から隔離すること。
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塗装中、乾燥中ともに換気をよくすること。
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DeCKプライマー及びDeCK下塗りの主成分であるエポキシ樹脂及び硬化剤は、皮膚及び粘膜に対する刺激作用があるため、吸入したり、直接皮膚に触れると中毒や炎症を起こす恐れがあるので、注意して使用すること。
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取扱い中はできるだけ皮膚に触れないようにし、有機ガス用防毒マスク、保護メガネ、保護手袋、長袖の作業着を着用すること。
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材料の安全内容については、SDS(安全データシート)を参照のこと。
保管方法
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火気に近づけないようにし、子供の手の届かない所に保管すること。
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屋内の一定の場所を定めて密栓し、直射日光、高温(40℃以上)、高湿、凍結(0℃以下)を避けて保管すること。
応急処置
火災の場合、消化するために粉末、二酸化炭素、泡、乾燥砂、耐アルコール性泡消火剤を使用すること。
応急措置
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吸入した場合は、被災者を直ちに空気の新鮮な場所に移す。呼吸停止又は呼吸が弱い場合は、人工呼吸を行う(衣類を緩め気道を確保する)気分が悪い時は、医師の手当て、診断を受けること。
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皮膚に付着した場合は、汚染された衣類、靴等を速やかに脱ぎ捨てる。多量の水又は石鹸水で十分に洗い流す。汚染された衣類を再使用する前には洗濯すること。皮膚刺激又は発疹が生じた場合は、医師の手当て、診断を受けること。
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目に入った場合は、直ちに清浄な流水で15分間以上洗眼する(容易に取り外せる場合はコンタクトレンズも外す)。目の刺激が持続する場合は、医師の手当て、診断を受けること。
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飲み込んだ場合は、無理に吐き出させない。揮発性液体なので吐き出すと危険性が増す。意識がない場合は、口から何も与えてはならない。医師の手当て、診断を受けること。
廃棄
内容物や容器を法令に従って適切に廃棄すること。
適用条件(各材料共通)
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気温5℃以下、湿度85℃以上の環境条件下では使用しないこと。また、天候によりその可能性が予想される場合も使用しないこと。
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湿潤面、没水面については乾燥を確認後施工するとともに、すべての工程が完了するまでその条件を守り続けること。